こんにちは。かつえーです✨
今日は以前タワーマンションに住んでいたときの話をしようと思います。
まあ相当な背伸びをして賃貸でタワマンに住んだわけですが、、結果お金が持たず半年で退散しました!笑
でも振り返るととてもいい経験で、住んでる当時はまるでどっかの社長の御曹司にでもなったような気分でした。
ここではそんな庶民がセレブの聖域に足をつっこんだ貴重な経験をご紹介しようと思います。
タワマンに住むことになった背景とストーリー
とにかくタワーマンションへの憧れが強い男の子でした。
もともと実家は東京の下町にある古いマンションの1室で、それはそれで情緒ある良い場所だったんです。
しかしさかのぼること10年前、当時中学生のかつえー少年はたまたま放課後に友達と横浜へ遊びに行くことになりました。
初めての横浜で右も左もわからず、ひとまず横浜駅からマリンタワーを目指して海沿いを歩いて行くことに。
するとしばらくして、えも言えぬ景色を目撃することになります。
夕暮れ時、みなとみらいの海沿いにそびえ立つタワーマンションの数々です。
見たこともない高さ、見たこともない綺麗さ、そして見たこともない高級感。
なんて圧倒的な迫力だろう。それでいてなんて静寂な空間だろう。
体の節々にまで衝撃が走ったのを今でも覚えています。
さらにちょうどその時、目の前にそびえるタワマンの低層階の1部屋に明かりが灯りました。
20代ほどの若くて格好いいお兄さんが現れたかと思うと、その横には同じく若くて美しい女性が出てきました。
2人は遠くから見ても分かるほどのふかふかのソファにゆっくり腰掛け、何やらリモコンを上にかざします。
すると照明が少し青みがかった色で暗転し、向かいの壁には大きなスクリーンが降りてきました。
同時に映像がスクリーンに反射され流れ始めます。
何とも優雅な映画鑑賞の始まりです。
この時の私はまだ呆気にとられるだけで、ただ呆然とその様子を眺めていました。
しかし、その場を後にして赤レンガ方面へと歩みを進める最中、ある感情が心の奥底からふつふつと湧いてきました。
「いつか俺も大人になったらたくさんお金を稼いで、みなとみらいで見たようなどでかいタワーマンションに絶対に住んでやる!」
以来この時の感情が消えることはなく、むしろ心の中で大きく育っていったのでした。
時は過ぎて社会人3年目の春、当時地方勤務だった私は東京への転勤を命じられました。
さて、ひとまず家を探さなきゃな。
住宅サイトで色々と物件を見ているうちにたまたまマンションの特集ページに辿り着きました。古くてボロいアパートのようなものもあれば、駅近で便利そうなマンションも掲載されていました。
そんな中、50階建てタワーマンションの贅を尽くした暮らしという記事が目に飛び込んできました。
忘れかけていた、10年前のあの時の感情がみるみる蘇ってきます。
「そうだ、俺が目指していたのはボロいアパートで質素に生活している自分じゃない。高くそびえ立ち隅々まで洗練されたタワーマンションで優雅に過ごしている自分だ!」
そして、そこから先は早かったです。
自分の貯金を洗い出し、会社からの給料ギリギリで生活できる家賃の上限を割り出しました。
そして粗々しく都合の良い計算を根拠に、入居できるタワマンを血眼になって探していました。
結果的に、3つほど候補を選出して不動産屋に連絡。
翌週には内見の予約を取り付けました。
そして内見当日、候補の中でもとりわけ私の希望に合う物件だということで高輪のとあるタワマンを見に行くことに。
車で近くまで来ると否が応でも目に入って来る特大サイズのマンションが現れました。
心臓が高鳴ります。
血液の流れが確実に速くなっている。
俺には分かる。
そして重厚なエントランスの扉が開かれた瞬間、、
ふぁああっっ!
一瞬白い閃光を浴びたかのような錯覚に陥ります。
やがて閃光は薄らぎ、その刹那、
「おかえりなさいませー。」
「?」
「・・・。」
次第に理解し始めます。
コ、コこコ、コンシェルジュぅ!?
倒れそうになりながらも何とか体の反りを戻してあたりを見まわします。
するとまるで高級リゾートホテルのような贅を尽くしたエントランス空間がそこには広がっていました。
柔らかそうなソファの数々に奥にはバーテーブル、真ん中にはグランドピアノがどっしりとたたずみ自動演奏で華麗に音楽を奏でます。
はあぁ、はあぁ。
息が上がりそうになる私を置き去りに不動産屋はさっそうとエレベーターへと歩いていきます。
革靴が重厚な床に弾かれコツコツと音をたてます。
急いで追いつきエレベーターに乗ると低層階のとある階に到着しました。
廊下は内廊下で、映画館のような薄暗い照明がフローリングを照らしています。
そしてついに部屋へと案内されます。
がちゃっ。
鍵を開け、ドアを開けると、、
ふぁああっっ!
本日2回目の白い閃光に襲われます。
目をゆっくり開けて見てみると大きな1Kの部屋に、奥には縦2m横3mほどのとっても大きな窓が。
そこから日光が差し込んでいました。
こ、これが憧れのタワーマンションの部屋か!
感嘆とした表情で部屋をぐるぐると見て回りました。
大きなお風呂に広くて綺麗な洗面室、そこにはドラム式洗濯機が備え付け。
キッチンも便利でディスポーザーと食器洗浄機が搭載されています。
さらに広々としたバルコニーがなんと2つもついてるではありませんか。
OMG!アメリカ人でもないのに英語でシャウトします。
さらによくよく外の景色を覗くと東側には東京タワーが綺麗に拝めます。
夜景もさぞかし美しいでしょう。
この物件をとても気に入った私は、他のお客様が既に内見を済ませて入居申請しかけていたということもあり、入居を即決します。
エントランスに戻り急いで申請を済ませて、無事に入居決定!
まるでブランド品をクレジットカードで買ってしまった時のような、やってしまったという後ろめたさとそれを覆い尽くすほどの欲が満たされていく感覚。
それを感じながらも、「ああここに住むんだ」という恍惚な気持ちで豪華なエントランスの風景を噛みしめていました。
そして2週間後、晴れて憧れのタワーマンション暮らしがスタートしました。
何もかもがゴージャスに感じて、それを享受できる自分に完全に酔っていました。
身の丈を遥かに超えた住まいに影響され、食べるものや着るものもどんどんグレードアップされていきました。
もし設備の不具合など困ったことがあってもコンシェルジュが全て解決してくれます。
この時の私はまるで不自由という文字が自分の辞書から消えたかのような気分でいました。
また時に友人や家族を招いては驚愕され、そこに承認欲求の充足を覚えました。
そして彼女を自宅へ招き、中学生の時にみなとみらいでまざまざと見せつけられたあの映画鑑賞も体現して見せたのです。夢が現実になった瞬間でした。
こうして夢のようなタワマン生活を送っていた私ですが、まあ当初の甘々な計算が通用するわけもなくあえなく金欠に陥ります。
理由は圧倒的出費過多。
あー神よ仏よ金を下さい。
こうしてタワマンに住みながら食費などの生活費を切り詰めて生活する貧困タワマンサラリーマンが誕生しました。
滑稽の極みです。
頼みの綱として当時やっていた仮想通貨に残資金を全てぶっこみ祈りを捧げるものの、あれよあれよとビットコインちゃんの価値は下落。
逆に残りの資金すら全て溶かしてしまったのでした。
このままではガチで生活できなくなる。
OMG!2度目のシャウトはそれはそれは悲しく響いたのでした。
その後、退去の手続きを迅速に済ませて残りの夜を過ごしました。
毎晩のように窓際に腰掛け、ウイスキーロックを片手に美しい東京タワーに乾杯しました。
こうして私のタワマン生活は僅か半年間で幕を閉じたのでした。
色々あったし短い期間でしたが、とても充実した日々を過ごせて自分自身とても満足しています。
また近い将来、自分がひとまわりビッグになったら戻ってきて住みたいと思います(懲りてないw)
さて、次は実際に私が住んでいたタワマンを写真付きでご紹介(家賃や施設詳細など)します。
また、住んでみて良かったこと・悪かったことなんかを赤裸々にお話しようと思います。お楽しみに!